「赤ちゃんが離乳食を食べない」というのは、多くのママが悩むポイントです。何をあげてもほとんど食べてくれず、「何で?」と悲しい気持ちになったり、スプーンを口に持っていっただけで嫌がられイライラしたりとママのストレスも溜まるものです。ここでは、「離乳食を食べない。でも、赤ちゃんせんべいなら食べる!」という困った赤ちゃんの対処法について、実体験を交えながら解説していきます。
「離乳食を食べない」赤ちゃんは結構多い!
ミキハウスの調査では、離乳食の進め方で困ったこととして「食べる量にムラがある(約38.1%)」「離乳食を食べない(34.3%)」との結果が出ており、離乳食について困っているママは多いようです。
口を大きく開けて何でも食べる赤ちゃんもいれば、スプーンを顔に持っていっただけでのけぞる赤ちゃんもおり、赤ちゃんの反応は様々です。あまり食べてくれない赤ちゃんを持つママからすれば、よく食べる赤ちゃんはうらやましい限りですよね。
我が家の三姉妹も例に漏れず、それぞれ離乳食についての悩みは絶えませんでした。
長女は手作りの離乳食を食べず、ベビーフードのうどんのみを食べる。
次女はおかゆに味噌汁をかけたものしか食べない。
そして三女は全く食べない。
こんな困った三人に共通するのは、「赤ちゃんせんべいなら食べる」ということでした。
三女は特に赤ちゃんせんべいしか食べない子で、おかゆを口に持っていくとぷいっと後ろを向いてしまい、泣き出してしまう。
それならと赤ちゃんせんべいを差し出すと、嬉しそうに受け取り顔中ベタベタになりながら食べる。そしてなくなると泣く。と赤ちゃんせんべいの大ファンです。
赤ちゃんせんべいしか食べない(離乳食が嫌いな)理由
理由①おいしくないから
赤ちゃんが赤ちゃんせんべいしか食べない理由。それはズバリ「おいしいものしか食べたくないから」でしょう。
赤ちゃん用のおかゆ。10倍粥や7倍粥、おいしくないですよね。味のない野菜スープや魚に味のないあんかけをかけても、全くおいしくないですよね。
赤ちゃんせんべい、一口かじってみてください。ほんのり甘みがあってサクサクして、おいしいんです。
「赤ちゃんせんべいしか食べない」と頭を抱えているママの赤ちゃんは、グルメです。実際、我が家の三女は赤ちゃんせんべいの他に食べられたものと言えば、おでん。(笑)
味を落としたわけでもなく、ただ柔らかいという理由だけであげてみたおでんは、食いつきが良すぎて驚きました。
理由②ベタベタ食感が嫌いだから
離乳食初期や中期のベタベタの食感が嫌いな赤ちゃんも実は多いです。我が家の長女と次女はこれに該当していたようで、あまり進まなかった離乳食が1歳を過ぎて子供メニューに変化した途端に一気に食べるようになりました。
柔らかめのご飯を海苔で巻いたミニおにぎりや卵焼きなど、子供も大好きなメニューはたくさん食べたので、赤ちゃん用の離乳食が口に合わなかったのでしょう。
理由③スプーンがなんとなく嫌だから
もう意味不明ですが(笑)スプーンでなく、自分の箸でご飯をあげてみたら意外と食べた!という赤ちゃんもいます。ものは試しです。一度やってみましょう。
理由④赤ちゃんイスが嫌いだから
赤ちゃんイスが嫌いで離乳食の時間が苦痛になっている赤ちゃんもいます。イスを購入するときは赤ちゃんを座らせて機嫌をある程度観察して、機嫌良く座れるイスを選びましょう。
赤ちゃんせんべいしか食べない対処法ごはん5選
赤ちゃんせんべいしか食べない赤ちゃんでも食べてくれそうな食事を紹介します。よく「赤ちゃんが喜んで食べる!」など書かれた本やレシピもありますが、それならと気合を入れて作り過ぎないでくださいね。食べないと、ショックを受けますから。
グルメな赤ちゃんは、何を食べるかわかりません。あくまで「食べてくれるかもしれない」くらいの気持ちであげてみましょう。
※ここでは、生後7ヶ月以降なら食べても問題ないメニューを紹介しています。5~6ヶ月の赤ちゃんにはちょっと早いので、もう少し待ってみてくださいね。
おでん
味が濃くなく柔らかいおでんは、赤ちゃんでも食べられます。はんぺんは食べやすそうですが卵白が入っているので、アレルギーの赤ちゃんは気を付けてくださいね。
卵アレルギーがないのであれば、はんぺん、玉子、厚揚げ、大根がおすすめです。
コンソメスープ
子供はコンソメ味が大好き。赤ちゃんも、おかゆにコンソメスープを混ぜるとおいしく食べる子もいます。
赤ちゃん用にとあえて作らずに、夕飯用に作ったポトフやコンソメスープを野菜が柔らかくなるまで煮込み、ご飯に少量かけたり野菜をあげてみましょう。味の濃さが気になる場合は、食べる前にお湯で味を落としても。
おやき
手づかみが好きなら!!とおやきを考えるママもいることでしょう。ここでも味がないおやきはきっと食べてくれないので、少し醤油を混ぜて味を付けたものを食べさせてみましょう。
しらすを混ぜたり、鮭フレークを混ぜたりバリエーション豊富なのも嬉しいポイント!
青のりやアオサを混ぜて焼くと栄養価もアップするのでおすすめです。
食パン
ふんわりとしてそのまま食べてもおいしい食パンは、赤ちゃんも好きなはず。朝ごはんのついでに一口だけあげてみましょう。スティック状に切って、手づかみさせてあげても良いですね。
混ぜご飯
「今日のご飯何あげよう・・・」とお悩みのママ。どうせ食べないんだから、食べないうちはご飯、野菜、魚や肉、といろいろ用意せずに、手抜きをしましょう。
ご飯しかないときは、ご飯におかかや鮭フレークをかけてあげてみましょう。小児科の先生曰く、赤ちゃんが食べるくらいの少量であれば、塩分も気にしなくて大丈夫。「おいしい!」と思えることが大事です。
こちらの瓶詰は「大人が食べてもおいしい」ものがまとまっています。そのままでおいしく栄養が摂れるのでおすすめです!栄養があるからってレバーなんか選ぶと確実に無理。
いつかは食べる!とポジティブ精神で
「そのうち食べるから大丈夫だよ!」と言われても、「そんなことわからないじゃない!」「今食べないから困ってるのよ」とモヤモヤするのはとてもわかります。
でも過ぎてしまえば一瞬のことで、あと半年もすればミルクや母乳でなく、普通のご飯をちゃんと食べるように必ずなります。
それまでは、一口でも食べればいいや!と食べないことに開き直っちゃいましょう。赤ちゃんせんべいだけでも食べてくれるなら、「食べる」ということの知識はしっかり付いています。
食事の時はママと一緒にイスに座らせ、赤ちゃんせんべいをあげることを徹底しましょう。いつか、「そのママのごはんちょーだい!」と興味をしめす日が来るはずです。
追記。その後の三女の様子
見事に赤ちゃんせんべいだけを食べ続けた三女のその後です。赤ちゃんせんべいとベビーフードの「とり雑炊」のみを少量食べていた三女は、11ヶ月頃から急激に食べるようになりました。
食に目覚めたきっかけは、海苔にご飯を薄く敷き、さらに海苔をかぶせてからキッチンバサミで小さく切った「のりおにぎり」。これが三女にヒットし、2歳の次女を超すほど食べるようになりました。手づかみ食べできますが手にくっつかず、用意するのも楽です。カミカミ期の赤ちゃん、お試しあれ!