赤ちゃんの寝相が悪く、すぐに布団をはいでしまうから風邪をひかないか心配・・・という親御さんは多いのではないでしょうか。夏でも冬でも、赤ちゃんは手足をバタバタと動かして布団をはいだり、いつの間にか横向きになっていたりと寝相が悪い子がほとんどです。今回は、赤ちゃんが寝相が悪い原因や寝冷えや転落対策について解説します。
赤ちゃんの寝相が悪い原因は?
睡眠の深さで寝相が悪くなる
赤ちゃんの寝相が悪い原因は、レム睡眠の長さと、成長ホルモンの分泌によると言われています。
人間は睡眠中に、レム睡眠とノンレム睡眠という、深い眠りと浅い眠りを繰り返していると聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
ノンレム睡眠の中でも特に眠りの深い3段階、4段階を「除波睡眠」と言います。この除波睡眠は大人よりも子供の方が多く、20歳の平均が睡眠全体の約20%なのに対し、5歳では25%ほどです。この状態は大脳が休んでいるために身体の位置を認識することができず、姿勢を保てなくなりベッドから落ちたり、大きく身体の位置が動くなど寝相が悪い原因になります。
しかし、この大脳が休んでいる状態とは熟睡している証拠なので、寝相が悪いというのは良いことなのです。また、眠りが浅いレム睡眠の状態では、寝返りが多くなるためここでも寝相は悪くなります。
成長ホルモンの分泌によるもの
レム睡眠とノンレム睡眠による影響の他に、成長ホルモンの分泌にも原因があります。夜は成長ホルモンの分泌が多く、身体の温度が上がっています。そのため、布団と接触している部分は特に暑くなり、布団を蹴り飛ばしたり寝返りをして動いたりするのです。
気温が高い夏にはさらにこの行動が多くなります。人間は寝ている間に汗をかきますが、冬が300ml~500mlなのに対し、冬は500ml~1,000mlの汗をかきます。暑くなりすぎないようエアコンを使ったり、布団はかぶせすぎないようにして調節しましょう。
赤ちゃんの寝相が悪くなるのはいつから?いつまで?
赤ちゃんの寝相が悪くなるのには個人差がありますが、早くて生後3ヶ月頃から寝相が悪くなります。女の子は小学生高学年頃、男の子は中学生頃には自然と落ち着きます。親と一緒に寝ているうちは寝相が悪い期間が続くので、寝相を何とかしようと対策を取りたくなりますが、寝返りができないと寝苦しくなり睡眠の質が悪くなるので、自由に寝かせてあげるのがベストです。
寝冷え対策を紹介
ここからは、寝相が悪く寝冷えしてしまうことが心配な方のために、寝冷え対策を3点紹介します。
スリーパーを利用する
寝冷え対策としての定番であるスリーパーは、年間を通して活躍するアイテムです。パジャマの上に着る毛布のようなもので、どれだけ動いてもはだけることがないので寝相が悪い赤ちゃんには効果的です。
温かい毛布タイプとガーゼ生地タイプ、ベストタイプとズボンタイプなどがあるので、季節に合わせて使い分けてあげましょう。小さい頃はスリーパーを嫌がる子もいるので、その場合は寝た後にそっと着せるのがおすすめです。赤ちゃんや小さい子供は暑がりなので、暑がっていたら調整しましょう。
レッグウォーマー、腹巻付きパジャマを利用する
子供は基礎体温が高いので、布団をかけていなくても簡単には風邪をひきません。しかし、お腹が冷えると腹痛の原因になりますし、内臓温度が下がり免疫力も落ちることで風邪をひきやすくなります。寝相が悪いと服がはだけてお腹が出てしまうことがあるので、腹巻付きのパジャマを利用したり、2歳頃まではボディ肌着を着用するのがおすすめです。
体温が下がっている方がよく眠れるので、手足は出ていてもOKですが、足首は冷えやすいのでレッグウォーマーを利用すると良いでしょう。足の裏で体温調整をしているので靴下は履かせないようにします。
大き目の布団を利用する
赤ちゃん用に子供布団を用意する家庭が多いですが、子供布団は小さくて軽いので、蹴り飛ばされやすいものです。大人用など大き目の布団を使うと、動いても簡単にはだけないのでおすすめです。
ベッドから落ちないための対策を紹介
小さな子供は、ベッドガードをしていても狭いすき間から落ちることがあります。寝相が落ち着くまではベッドガードを2つ利用したり、足元もつけておくと安心です。ベッドの片側は壁や大人のベッドとくっつけるなど対策をしましょう。ベッド周りにクッションや布団を敷いておくのもおすすめです。
まとめ
赤ちゃんの寝相が悪い原因や時期、対策について解説しました。夏場はまだしも、冬になると布団を一切かけずに寝ている子供を見ると風邪をひかないか心配になってしまいます。寝冷え対策をして、快適な睡眠の時間をとらせてあげましょう。